令和 北のくにから

北欧生活:「写真」と「雑談」

二言語同時に学習すると中途半端に終わる説

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左のオシャレな木箱:"蜂のホテル"(?!)

よく、一般的には「二言語同時に勉強すると、どちらも中途半端で終わる」と言われています。話題の、ひろゆきさんのYoutube番組を料理を作りながら流し聞きしていると、彼も得意の即答(!)「無理でしょ」と言っていました。

 

今の私の状態こそがまさに、スウェーデン語も英語も中途半端で、誰とも深い話ができない…、という客観的にみると悲惨な状態にあります。それでも1つ「私は違う!」と言いたいのは、

 

まだ、終わっていない。今もゆるゆると勉強が2年続いている。

 

という点です。

なぜ終わらないのかというと、英語は仕事でどうしても必要になるときがあるし、スウェーデン語は夫や家族のみんなともっと話したいという気持ちがあるので、どちらか1つに絞るわけにもいかず、どちらも必要だからです。

 

ただ、残念ながら2年間続けてもどちらも、自分が思い描いている状態になれていないのは間違いないです。語学講師という職業柄、自分自身で様々な学習方法を実践してきて、自分なりに気づいたことをまとめておきます。

 

■語学学習を継続させるためのキーワード3つ

1 達成感があるか

2 必要性を感じられるか

3 楽しいか

 

■達成感が感じられなかったもの

・音声聞き流し系(←絶対、いちどは試しがち)

・英会話系Youtube番組(その場で納得し、忘れる)

 

■必要性を感じられず続かなかったもの

・市販のテキスト

⇒これが最も闇深い。「教科書で習った英語と実際に使われている英語の乖離問題」という話も今はよく聞くようになりましたが、「紙」で育ってきた私にとっては、"hold on"(ちょっと待って)や、"wired"(変な)は初耳レベルの表現でした。

 

■楽しくなくて続かなかったもの

TOEIC試験の教材関連(←そりゃ楽しくはない...)

・ダイアログ提示型語学学習アプリ(便利やけど…)

・作文添削指導(←ネタ切れする)

 

〇達成感を実感できたもの

シャドーイング

⇒「発音できれば聞こえる」は事実。

 

〇必要性を感じられるもの

・オンライン英会話

⇒結局、「やりとり」と「自分の頭で文を組み立てられるか」が全て。

 

〇楽しくて継続できているもの

・日英同時字幕でNetflixのドラマシリーズを複数回視聴

・学習者参加型のコンペがあるアプリ

YoutubeNetflixをダウンロードすると単語帳が作成され、音声教材として扱うことができるアプリ

 

結論:

今の時代、音声・画像でどんどん語学学習ができます。さらに、様々なアプリを使って自身に必要な語彙を選択しながら習得することができます。これは、学習者としてだけでなく、語学指導者としても知っておくべき点だと思いました。

 

ちなみに私自身は、英語は毎日、オンライン英会話とNetflixで日英同時字幕を見ながらシャドーイングを続けています。スウェーデン語も毎日、アプリで短編ドラマを見ながら音声で言葉を覚える学習を続けています。

 

「二言語同時に学習すると中途半端に終わる説」は、必要性と楽しさによって覆されると思います!

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カメラ目線の二頭