令和 北のくにから

北欧生活:「写真」と「雑談」

秘すれば花

日の出じゃなくて夕日

クリスマスや新年は、夫(スウェーデン人)の家族・親戚・友人との集まりがありました。以前ほど緊張しなくなりました。ただ、私が唯一、コミュニケーションをとれていた夫の甥っ子が7歳になり、とうとう「あ、この人、しゃべれない人だ。」と認識できるようになってしまい、ガンガン話しかけてくれる人がいなくなりました。それにしても、スウェーデン人はシャイな方が多く、ある一定の距離を保ちながら接してくれる方も多く、まだうまく言語を使いこなせない外国人(私)がなんとか勇気を振り絞って話そうと思う気持ちが1ミリも湧かない、独特の会食の雰囲気が私個人としては有難いです。

 

なんとなく寂しさみたいなものを感じているなか、立て続けに「日本語教育能力検定試験に合格しました!」というメールを何名かにいただきました。日本語教育能力検定試験のオンライン対策講座の講師を務めて、講座自体が終わってだいぶ経ち、受講生の方々と直接連絡をとりあうこともあまりなかったので、結果を報告してくれるだけでも嬉しいし、他人の合格がこんなに嬉しいものなんだということを久しぶりに実感しました。

 

結果報告とは別に、7年前に日本語の指導した学生(今は日本のゲーム会社勤務)から年賀メールをいただき、母国に帰国するという内容が書かれてありました。せっかく念願の企業に就職し、憧れの仕事に就き、東京で充実した日々を送っているといっていたのに何があったのか、その部分には触れられていませんでしたが、ただ、「満足している」とのこと。さらに、今の気持ちを表すためにという意味で、

 

中国にも似たような表現がありますが、最も近い表現は「秘すれば花」だと思います。

 

と書かれていました。恥ずかしながらその言葉を知らず慌てて調べてみると、なるほどなぁ~、と一本とられたような気持ちになりました。

 

言いたい事も言えず悶々としていたり、縁のある方々からの報告に喜び、最後に日本語学習者(今はネイティブから一本とる腕前)からうまいこと言わた年末年始でした。